分かると分ける

今日は立春ですね。新たなスタートの気分でブログも書いてみます。

ブログの中で大好きな読書や本の話も書き留めていきたいと思います。

先日、伊予原新さん著「月まで三キロ」(新潮社)という本を知人から譲って頂きました。
この本をくださったSさんは、私の人生の恩師であり本の楽しさを教えてくださった方です。
皆さんはどのように本を購入されますか?
私はもっぱらAmazonか近所のTSUTAYAさん。
このSさんは全国の書店巡りが趣味の一つ。全国には老舗の書店があり、そのお店オリジナルのブックカバーがあるそうです。(写真のブックカバーはチェーン店のものですが)そのブックカバーで包装された本達が本棚に飾ってあるそうです。しおりも本を購入した時のレシートを活用し、いつその土地を訪ねたのかを思い出しながら本を読むそうです。素敵な趣味だな~。

「月まで三キロなんて素敵でしょ♪温かい気持ちになるよ」とこの本を勧められました。

【分かると分ける】
この本は6つの短編小説から出来ていますが、その作品の一つの中で「わかった気になるというのは危険なことだ」という一行を読んでハッとしました。

本で読んだ。ネットで調べた。聞いたことがある。と全て分かっているつもりでいても、実際の現場や日常生活に戻ってみると(置き換えてみると)思うようにいかないことばかりです。その小説には
「分かるは分けるだ」とありました。
そして「分かるための鍵は常にわからないことの中にある。その鍵を見つけるためには、まず何がわからないかを知らなければならない。つまり、わかるとわからないをきちんとわけるんだ。」とも。

何が分かって何が分かっていないのか・・・。
一つ一つ分けていくことで、漠然とした不安がなくなります。
分からない事柄が明確になることで、何を調べ学びを深めればよいのかもイメージしやすくなります。

人にお伝えする事を仕事にしている限り、知ってるつもりにならずにこの「分かるは分ける」を頭の片隅に置いて過ごしていきたいと思います。

 

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